鳥取県米子市の児童発達支援・放課後等デイサービス「アイビー」では、日々子どもたちの笑顔があふれる中、様々な運動療育に取り組んでいます。
子どもたちが大好きなごっこ遊び。その中でも、しゃがんで歩く「あひる歩き」は、実は発達にとても重要な要素がたっぷりと詰まっています。今回は、お友達と一列につながって歩く「あひる電車」を例に、遊びの中に隠された療育の専門的な視点と、それが子どもたちの成長にどう結びつくのかをご紹介します。
「しゃがんで歩く」がもたらす発達への効果
足腰の筋力と体幹のコントロール
しゃがんだまま低い姿勢で前に進む動きは、大人でも太ももやふくらはぎにかなりの負荷を感じるものです。子どもたちにとっても、下半身の筋力をしっかりと養う絶好の機会となります。
さらに重要なのが「体の軸(体幹)」を保つ力です。低い姿勢でバランスを崩さずに進むためには、お腹や背中の筋肉を無意識に使い、姿勢を一定に保つコントロール力(姿勢保持能力)が求められます。この力が育つことで、普段の椅子に座る姿勢が安定したり、転びにくい体づくりへとつながっていきます。
感覚統合の視点から見るバランス感覚
体がグラっと揺れたとき、「倒れないように踏ん張る」という動作には、自分の体の傾きを感じ取る前庭覚(ぜんていかく)や、筋肉・関節の動きを感じる固有受容覚(こゆうじゅようかく)という感覚が深く関わっています。
あひる電車でグラグラ揺れながらも姿勢を立て直す経験は、これらの感覚を脳でうまく整理し、自分の体の動かし方を把握する「ボディイメージ」を育てることにつながります。
お友達とつながる「電車」が協調性を育む理由
周りに合わせる力の育み
ただのあひる歩きを「電車」に見立てて一列につながることで、運動に「協調性」という新たな要素が加わります。前の人のペースに合わせて進む、後ろの人が遅れていたら少し待つなど、自分の動きだけでなく、周りの状況に注意を向ける必要があります。
これは、学校などの集団生活で必要となる「相手に合わせる力」や「社会性」の土台となる大切な経験です。
コミュニケーションと信頼関係
前の人の服をギュッと握り、お互いに力を合わせて進むことで、「一緒にやり遂げる」という連帯感が生まれます。言葉でのやり取りが少し苦手なお子様でも、こうした身体的な触れ合いや同じ目標に向けた共同作業を通して、お友達とのコミュニケーションを自然に楽しむことができます。
まとめ:最後まで諦めない心が自己肯定感を育てる
途中でバランスを崩しそうになっても諦めず、お友達の服を握り直してぐっと足を踏ん張る。子どもたちの「最後まで行くぞ!」という強い気持ちは、私たち大人の想像を超えるほどのパワーを持っています。
グラグラ揺れながらも、全員でゴールにたどり着いたときの達成感と嬉しそうな表情は本当に素敵です。「できた!」という成功体験の積み重ねは、子どもたちの自己肯定感を大きく育て、次なる困難を乗り越える力へとつながっていきます。
アイビー米子教室では、これからも子どもたち一人ひとりの主体性を大切にしながら、スモールステップでたくさんの「できた!」を一緒に作っていきます。
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