「うちの子、なんだか落ち着きがないし、集中力も続かない…」
「手先が不器用で、お箸や鉛筆をうまく使えない」
「力加減が分からず、お友達を強く押してしまうことがある」
「家の中でもよく転んだり、物にぶつかったりする」
「ささいな事で癇しゃくを起こして、気持ちの切り替えが苦手…」
このようなお子さまの姿を見て、悩んだり心配になったりしている保護者の方も多いのではないでしょうか。
実はそのお悩み、単なる性格や「がんばりが足りない」からではなく、『感覚の発達』という体の土台が関係しているのかもしれません。
この記事では、子どもの発達の基礎となる「感覚統合」という考え方と、その土台を育むアイビー米子教室の「サーキットトレーニング」について詳しく解説します。
すべての土台となる「感覚統合ピラミッド」とは?
子どもの発達は、よくピラミッドに例えられます。下の土台がしっかり安定して初めて、その上のブロックを安心して積み上げていくことができるのです。
そこで重要になるのが「感覚統合ピラミッド」という考え方です。
ピラミッドの一番下の土台、つまりすべての学習や行動の基礎となるのは、私たちが普段あまり意識しない、以下の3つの基本的な感覚です。

- 💛 触覚(しょっかく): 肌で触れる感覚。物の形や温度、自分の体の輪郭などを感じ取ります。
- 💙 固有覚(こゆうかく): 体の位置や力加減、動きを感じる感覚。無意識に姿勢を保ったり、適切な力加減で物を持ったりするのに使われます。
- 💚 前庭覚(ぜんていかく): バランスや体の傾き、スピードを感じる感覚。重力に対して体をまっすぐに保つために不可欠です。
この3つの感覚が土台としてしっかり育つことで、その上の「安定した姿勢」や「自分の体をイメージする力(ボディイメージ)」が育ちます。そしてさらにその上に「聞く・話す」といった言語能力や、ピラミッドの頂点にある「読み書き計算」などの学習能力へと繋がっていくのです。
「指先の器用さ」も、実は「全身運動」から
例えば、「お箸や鉛筆を上手に使う」という指先の細かな動き(微細運動)を考えてみましょう。
一見すると、これは指先だけの問題に思えるかもしれません。
しかし、土台となるバランス感覚(前庭覚)が不安定だと、椅子にじっと座っていること自体が大変です。自分の力加減(固有覚)がわからないと、鉛筆を握る力が弱すぎたり強すぎたりして、うまく文字を書くことができません。
つまり、全身を使った運動を通して体の土台がしっかりと安定して、初めて手元に集中でき、指先を器用に使えるようになるのです。
遊びが発達の土台を固める!アイビーの「サーキットトレーニング」
アイビー米子教室の「サーキットトレーニング」は、まさにこの感覚統合ピラミッドの土台を、遊びを通して楽しく、そして効果的に固めていくための運動プログラムです。
✅ トランポリンでジャンプ(前庭覚・固有覚を刺激)
✅ トンネルをくぐる(触覚を刺激)
✅ 平均台を渡る(前庭覚・ボディイメージを育む)
✅ ボールを運ぶ(固有覚を刺激)
これらの活動は、理学療法の考え方にも基づいており、多様な感覚を脳にインプットし、脳がそれらの情報を整理・統合する力(=感覚統合)を育てます。
様々な動きに挑戦し、「できた!」という成功体験を積み重ねることは、お子さまの自己肯定感を育み、「もっとやってみたい!」という意欲にも繋がります。
アイビーの運動療育を通して、学習や生活スキルの土台となる、しなやかでたくましい心と体を一緒に育てていきませんか?
見学やご相談はいつでも大歓迎です。お子さまのことで気になることがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。