プロフィール
ハヤミ モモネ/児童発達支援士
自身も軽度知的障がいのある当事者として、講演活動やTikTokでの発信を行うなど、多彩な顔を持つ。アイビーには設立前から療育理念に共感して関わりを持ち、ボランティアスタッフを経て正式にチームに加わる。児童発達支援士の資格を活かした運動療育のサポーターとして、何よりも当事者の先輩として子どもたちと向き合っている。
◯好きな食べ物:うどん、大山おこわ、茶碗蒸し
◯趣味・好きなこと:身体を動かすこと♫
◯MBTI:『できた!』の喜びを分かち合う!エネルギッシュな『広報運動家』
◯好きな動物:ツンデレが可愛いネコ🐱
講演活動が導いたアイビーとの出会い。
――ハヤミさんがアイビーで働こうと思ったきっかけを教えてください。
もともと、軽度知的障がい当事者としての経験を伝える講演活動をしています。4年ほど前、初めて講演のご依頼をいただいたのが、他県の放課後等デイサービスで働く職員さん向けの研修でした。
そのご縁で放課後等デイサービスという場所について調べるうちに、「私も実際に現場で子どもたちと関わってみたい」という気持ちが強くなり、勉強を始めたのがきっかけです。
“できた!”の瞬間を一緒に喜べる。子どもたちの挑戦する姿がやりがい。
――現在、アイビーではどのようなお仕事をされていますか?また、お仕事の中で楽しいと感じるのはどんな時ですか?
子どもたちと一緒に運動プログラムに取り組んだり、活動のサポートをしたりしています。
この仕事の楽しさは、子どもたちが自分の課題と向き合い、自らの力で「やってみよう!」と挑戦する姿を間近で見られることです。できなかったことができるようになった瞬間の、あきらめずに挑戦し続けるその姿に、私自身がいつも力をもらっています。
“当事者の先輩”として伝えたいこと。
――当事者の先輩として、子どもたちと関わる上で大切にしていることは何ですか?
子どもたちが大人になったとき、どんな人に対しても思いやりの心を忘れず、自分自身の足で人生を歩み、成長し続けていってほしい。心からそう願っています。
だからこそ、子どもたち一人ひとりと向き合う時は、その子が持っている無限の可能性を信じ、温かく見守りながら支援することを何よりも大切にしています。
――「当事者だからこそ分かる」子どもたちの気持ちや、支援に活かせているなと感じるご自身の経験があれば教えてください。
私自身、幼い頃は「待つこと」がとても苦手でした。一つのことにじっと集中し続けることが、自分の力だけでは難しかったんです。
だから、アイビーでの活動中に集中が途切れてしまう子の気持ちが、痛いほどよく分かります。「今、すごく頑張っているんだな」と感じながら、その子のペースに寄り添い、一緒に活動するようにしています。
TikToker「モモティー」としての発信。アイビーでの経験が、言葉に深みを与える。
――「モモティー」という名前でTikTokerとしても活動されていますが、どのような想いで情報発信をされているのでしょうか?
「誰かの役に立ちたい」という想いが、私の生きがいです。当事者である私自身の思いや経験を世界中の人に知ってほしい、そして、同じ境遇にいる方たちと繋がりたい、という気持ちから発信を始めました。
――アイビーでの療育と、モモティーとしての活動。それぞれが、お互いに良い影響を与えていると感じることはありますか?
とても感じます。講演会で子どもたちのことについてお話しする機会があるのですが、その時に、アイビーで見ている子どもたちの姿が言葉に深みを与えてくれます。ご家庭の中だけでは見られないような、いきいきとした表情や、仲間と関わる中で見せる素晴らしい魅力の数々を、自信を持って伝えられるようになりました。
スタッフ全員が子どもたちと真剣に向き合う場所。
――現在、アイビーで療育を学んでいるそうですが、どんな時に「勉強になるな」「成長できているな」と感じますか?
先輩スタッフの皆さんの姿から日々学ばせていただいています。子どもたちへの声かけ一つをとっても、その場その時で最適な言葉を選び、丁寧に接している姿を間近で見られるので、毎日が勉強です。
――ハヤミさんから見て、アイビーはどんな場所ですか?アイビーの好きなところも教えてください。
スタッフ一人ひとりが、本当に楽しそうに、いきいきと働いている場所です。子どもたちとの運動療育の時間はもちろん、プログラムの準備中も「どうしたら子どもたちがもっと楽しめるかな?」と常に子どもたちのことを第一に考えていて、その温かい雰囲気が大好きです。
これからの挑戦。そして、保護者の皆様へ。
――これから挑戦してみたいことや、将来の夢はありますか?
私の夢は、これからも「成長し続けること」です。
――アイビーの利用を考えている子どもたちや保護者の方へメッセージをお願いします。
私自身、幼い頃は「できないこと」に直面すると、癇癪(かんしゃく)を起こすか、心の中で“自分だけの呪文”を唱えることで、なんとか自分を守っていました。
子どもという小さな世界で過ごす時間は、大人になるための大切なリハビリ期間だと私は思っています。保護者の皆様も、時には耐え難いほど悩んだり、不安になったりすることがあるかもしれません。
どうかご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください。まずはお話をお伺いすることから始めさせていただければ嬉しいです。