アイビーの療育スペースは、国の定める基準の約2倍の広さの70㎡を誇ります。

この恵まれた環境で、子どもたちが体を思い切り使って全身運動の基礎を築くのが、粗大運動トレーニングとして行う、理学療法士が監修して構築された『達成型サーキット・トレーニング』です。

感覚統合の発達も重視しながら、遊びを通して多くの「できた!」を生み出す工夫が詰まっています。

プログラムの流れ

アイビーの児童発達支援・放課後等デイサービスでは、子どもたちが様々な活動を通してバランス良く成長できるよう、主に以下のような流れで療育を進めています。(※これは一例であり、曜日や利用されるお子様の状況によって変動します)

児童発達支援・放課後等デイサービスアイビー米子プログラム

① お迎え 〜 活動開始まで

送迎
スタッフが、お子様が通われている保育園・幼稚園や小学校などへ、専用車でお迎えにあがります。
保護者の方のご負担を少しでも軽減できるよう努めています。

自由時間・準備
アイビーに到着後、全員が揃うまでは、宿題に取り組んだり、好きなおもちゃで遊んだり、苦手な課題にじっくり取り組んだり、リラックスして過ごします。
この時間は、子どもたちが安心して活動に入れるための大切な準備時間でもあります。

始まりの会
全員が揃ったら、元気にごあいさつ!今日の活動内容を確認し、期待感を持って療育プログラムをスタートします。

② 粗大運動トレーニング『達成型サーキット・トレーニング』(約45分)

全身を使った挑戦
まずは、「達成型サーキット・トレーニング」で思い切り体を動かします!
広々とした空間で、跳び箱、マット運動、バランス課題など、一人ひとりの目標に合わせた粗大運動の課題に挑戦します。

セミパーソナルサポート
課題(トレーニング)ごとに専門スタッフが付き、お子様一人ひとりの「できた!」の瞬間を大切に、トレーニングメニューごとにセミパーソナル形式で丁寧にサポートします。
安心して、自分のペースで挑戦できる環境です。

③ 集団遊び・微細運動トレーニング(おやつ休憩含む 約45分)

おやつ休憩
体を動かした後は、みんなで楽しいおやつタイム。
ほっと一息つきながら、お友達やスタッフとのコミュニケーションも楽しみます。

集団での学び
休憩後は、集団遊び・微細運動の時間です。
ルールのあるゲームなどを通して、順番を守ること、お友達と協力すること、自分の気持ちを適切に伝えること、相手の気持ちを考えることなど、社会性の基礎を学びます。

指先のトレーニング
工作や簡単なクッキング、パズルや紐通しなどの微細運動トレーニングにも取り組みます。
楽しみながら、集中力や手先の器用さを育みます。

④ 終わりの会・ご自宅へ送迎

振り返り
すべてのプログラムが終わったら、「終わりの会」を行います。
今日頑張ったことや楽しかったことを共有し、達成感を確認します。

◯送迎
終わりの会の後、スタッフがお子様をご自宅まで安全に送り届けます。
その日の様子などを簡単にお伝えさせていただきます。

※送迎時間を除いた、アイビーでの主な療育活動時間は約2時間です。
※上記はあくまで一例です。お子様の年齢や発達段階、その日の体調などに合わせて、活動内容や時間配分は柔軟に対応いたします。


アイビーの特徴①
遊びの中で「体幹・平衡感覚・固有感覚」を育む

粗大運動トレーニングでは、様々な種類の運動トレーニング(課題)を複数用意し、子どもたちが順番に繰り返し取り組んでいきます。

最大の特徴は、一人ひとりの発達段階や特性に合わせて課題が設定されていること。

バランスボールやバランスディスク、トランポリンといった感覚統合に必要な機材はもちろん、跳び箱や鉄棒といった小学校の体育でも用いられる専用機材も活用します。

これらの課題に遊びの中で繰り返し楽しく取り組む中で、自然と「体幹」「平衡感覚」「固有感覚」といった体の土台となる感覚が育まれ、自分の体を上手に動かす方法(ボディイメージや協調運動)を学んでいきます。

全身を使った多様な粗大運動の経験を通して、健やかな身体づくりを目指します。

アイビーの特徴②
「達成型」だから育つ、挑戦心と自信

運動企画能力の向上
「次はあそこに行って、こう動くんだ」と、全身を使った動きの順番を理解し、見通しを持って行動する力(運動企画能力)を養います。
新しい課題への挑戦は、問題解決能力にもつながります。

考えて工夫する力と挑戦する楽しさ
「達成型」の名前の通り、私たちは「できた!」という成功体験を何よりも大切にしています。
1回目には出来なかったことも、スタッフの励ましを受けながら、諦めずに繰り返し挑戦。
「どうすればできるかな?」と自分で考え、工夫する過程そのものが学びです。
難しい課題を乗り越える挑戦する楽しさを知り、達成することで大きな自信を育みます。

感覚統合への効果的なアプローチ
粗大運動を通して、体のバランスをとる感覚(前庭覚)、自分の体の位置や動きを感じる感覚(固有受容覚)、触れる感覚(触覚)などをバランス良く刺激。
脳が感覚情報を整理し統合する力を遊びながら自然に養います。

アイビーの特徴③
集団遊びを通して育む社会性

アイビーでは、サーキットトレーニングのような個々の力を伸ばす活動と同時に、集団での遊びを通して社会性を育むことも重視しています。

遊びの中で、決められたルールを理解して守ること、嬉しい・悔しいといった自分の気持ちを相手に伝わるように適切に表現すること、そしてお友達の気持ちを考えて尊重することを学びます。

スタッフは、子ども同士の関わりを丁寧に見守り、必要に応じて仲立ちをしながら、お互いを思いやり、「一緒って楽しい!」と感じられる経験をサポート。

集団の中で自己主張と協調性のバランスを学び、社会性の基礎を築くことを目指します。

アイビーの特徴④
器用さと集中力を育む『微細運動トレーニング』

アイビーでは、サーキットトレーニングのようなダイナミックな体全体の動き(粗大運動)だけでなく、指先を使った細やかな活動、すなわち「微細運動トレーニング」にも力を入れています。

日常生活や将来の学習に欠かせない、指先の器用さや目と手の協応性、集中力を養うことを目的としています。

工作活動
ハサミで切る、のりで貼る、お絵描き、粘土、ビーズ通しなど、子どもたちが大好きな活動を通して、道具を適切に使う練習や、力の加減、創造性を育みます。

様々な素材に触れることは、豊かな感覚経験にもつながります。

クッキング活動

簡単な調理活動(混ぜる、こねる、型抜き、盛り付けなど)は、楽しみながら多様な指先の動きを促します。

レシピを見て手順を理解したり、食材の感触や変化を五感で感じたりすることも大切な学びです。

安全に配慮し、「自分でできた!」という達成感を育みます。

指先の専門トレーニング

パズルや紐通し、ボタンかけ、ピンセットやトングを使った課題など、遊びの要素を取り入れながら、より意図的に指先の力や巧緻性(器用さ)を高めるトレーニングも行います。

これらは、鉛筆を正しく持って書くといった、就学に向けた準備にもつながります。

これらの微細運動トレーニングも、「達成型サーキット・トレーニング」と同様に、一人ひとりの発達に合わせて課題を設定し、「楽しい!」「できた!」と感じられるような成功体験を大切に進めていきます。

専門性と愛情をもって、未来を見据えたサポートを

アイビーには、保育士や児童指導員はもちろんのこと、小学校教師、学習特化型放デイや就労支援施設での勤務経験者、発達障害の当事者、スポーツの全国大会優勝者など様々な経験を持ったスタッフが在籍しています。

それぞれの専門知識と経験を結集し、お子様一人ひとりの特性や可能性を深く理解した上で、将来の学びや生活も見据えた、きめ細やかな指導を提供します。

児童発達支援・放課後等デイサービスアイビー米子教室


※支援プログラムの公表

令和6年度障害福祉サービス等報酬改定において、総合的な支援の推進と、事業所が提供する支援の見える化を図るため、運営基準において、5領域(「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」)との関連性を明確にした、事業所における支援の実施に関する計画(支援プログラム)を作成し、公表することが求められるようになりました。

アイビー米子教室の児童発達支援・放課後等デイサービスの支援プログラムを下記の通り公表しますので、ご確認ください。

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